簡単な作業なぜ間違う!
案件 | 手配書類の自動化 |
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業種 | 企業向けサービス業 |
規模 | 20名 全員が操作可能で、ローテーションで当番数名が担当 |
問題大量の単純作業
同じような作業を延々と続ける。こんな簡単な作業をなぜ間違うか。大量に同じような作業をこなす場合。
【ひたすらFAXを送る作業】
T社は企業より依頼を受けある人員を手配します。手配後は手配書を印刷し、会社ごとにFAXを送るという動作を繰り返します。これが多い時だと1日に300件近くになります。これを夕方の数時間の中でやる必要があります。
単純な作業なんで誰でもできるだろうと考えていましたが、未送信・誤送信・内容違いなどミスが起こらない日はなく、もっと注意してやれば問題ないで片づけていました。ミスの穴埋めは残業です。ミスが減少すれば当然残業が減るのも判ってはいましたが、前述のように意識が足りないがいつも結論でした。
【意識が飛ぶ・しばしば中断】
単純大量作業でミスが頻発するのは構造的なものです。決して意識の問題ではありません。原因は以下の2点です。
①どこまでやっているか判らなくなってしまう
同じようなものが続き、リストでチェックしながらやっても、意識が飛んでしまうものです。
②単純な作業なんで片手間でやれると考えている
心持の問題もありますが、他の仕事とながらでやることでやたらと中断が入ります。いい感じで流れているところに、しばしば中断が入り効率が落ちてしまう。もっとも長く続けると今度は意識が飛んでしまいます。
解決方法自動化
T社ではこの問題にどう対処したかというと、システムからボタン一つで送れるようにしました。手配書を印刷するシステムは既にありましたので、それにFAX送信機能と管理機能を組み込みました。
送るだけでなく、先方が受信できたかどうかまで管理します。内容の間違いチェックは別のシステムが行いますが、送り違いと未送信はなくなりました。作業的にも印刷と送信がなくなることで、大幅に削減され、同様に残業もほぼなくなりました。